「のっこ」
「のっこ」とは、残っていた山蚕の子とか、野の子だからとか、いろいろ言われはあるようです。残っていたとは、昨年の取り残された繭からの蛾が産卵して年を越して生まれでた山蚕の子。野の子とは、野外で生まれ育った山蚕の子、つまり本当の野生児です。もちろん飼育林で見た「のっこ」ですから、先代は個々の飼育林で残っていた繭が親でしょう?。まだ、この写真(5月4日)の子たちは、櫟はまだ芽吹きが始まりかけなのに、一齢(生まれて4、5日)ぐらいの子たちです。この木の食い物(葉)がなくなったらどうするのでしょう。「のっこ」は、ご飯がないのになぜ生まれてくるのかな・・・、自然界で生まれてくるのに・・・と思ったのです。そこを古田さんは教えてくれました。孵化するのは温度を知っているからですが、「のっこ」写真の場所は飼育林です。飼育林では翌年も沢山芽が出るように木を剪定管理します。が、自然林ではそれはありません。剪定をすると芽吹きがやや遅くなります。ですので自然林では「のっこ」達の孵化が始まるときには、沢山の芽吹きが始まっているので大丈夫なのですと・・・。なるほど、自然界は素晴らしい!