山蚕((天蚕)にまつわるつづきのお話

 しばらくお休みをいただきましたが再開をいたします。

  昨年の9月、織を依頼されました富山県立山町の舩見康雄さんをお尋ねしました。舩見さんは職業を持ちながら、天蚕飼育を30年近くやられ4年前におやめになったそうです。その天蚕飼育のお話を聞きに舩見さんに会いに行ってきました。家の庭にはとても立派なヤマボウシの立木がありました。

 早速にかつての飼育地に案内していただきました。私たちは有明(長野県穂高町)の天蚕飼育地しか知りません。現地に到着して、驚きました! まったくの里山環境でした。お話で聞いていた所は飼育地の場所が里と山の境目だったのですが、すっかり里山圏でした。飼育をやめられて、数年たった手が入らなくなった飼育地はすっかり藪のなかでした。自然の復元力はたいしたものです。

       

 飼育地の中を林道が通っている。これは1983年頃に出来たそうです。それまでは山仕事に入る、歩く道が付いていただけだそうだ。道路右側(上部)がコナラの飼育林、道路左側(下部)が植林を施したしたクヌギの飼育林だったそうです。

クヌギ林

天蚕飼育最後の頃
作られた飼育林上部の山小屋

それでは次回はどうして天蚕飼育を始められたのか・・・。




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